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100ドルオイルへの道
”The road to $100 oil- and beyond
By Gold,king and Davis
WSJ, Jan. 2,2008

(要旨)
    原油価格は10年たらずで10倍になり、100ドル/バレルを目指そうとしている。しかもそれを進めた要因はしばらく続きそうだ。
    石油会社は良好な探鉱場所を見つけにくくなっている。中国を初めとする途上国の需要は大幅に伸びている。
   金融企業は現物を持たずに石油への投資が可能になっている。OPECは在庫水準を低く押さえている。
   この状態がいつまで続くかは、いつ需給が原油価格上昇に反応するかによる。すでにアメリカの需要は落ち着き始めている。
   中国は国際価格を国内市場に反映させ始めている。供給サイドでは、最近ブラジルの石油会社が50-80億バレル埋蔵油田を発見した。
   しかしそれが実際の原油供給に結びつくには、かなりの時間がかかる。

(これまでの経緯)
      ・ 1997年:アジア危機。需要の低迷。サウジやベネゼラなど供給国はシェアを奪い合う。
       ・ 1998年12月:原油価格10.7ドル。
       ・ 1999年:ベネゼラ大統領にチャベス就任。OPECは生産制限を再開。原油価格は25ドルに上昇。
           この間、原油価格低迷のため、石油会社の探鉱投資は伸び悩み。
      ・ 1990年代後半:アメリカの石油需要年率2-3%で増大。中国などが成長の離陸を始める。
       ・ 2001:911テロ
       ・  2003年3月:アメリカのイラク侵攻。これによってイラクの石油供給止まる。
       ・  2004年:世界の石油需要大幅に伸びる。この頃から中国の石油需要爆発的に増加。また湾岸諸国は石油の大規模需要国ともなる。
       ・ 石油の実物を持たなくても、投資可能な金融商品が次々と登場。
       ・ 2006年:NYMEX:原油価格の24時間電子取引が可能に。ヘッジファンド、年金ファンドが投資先多様化とインフレヘッジのために、

    投資を強める。NYMEXの原油先物は2001年に70億ドルだったのが、現在は1450億ドルにふくれあがる。

(解題)
・ すでに原油価格高騰に関しては、いわれ尽くした感じもあるが、こうしてこの10年の歴史を振り返ってみることは無駄ではない。
・ キーになるのは、実物市場と金融市場結びつきの解明である。この点に関しては、世界のエコノミストが現在知恵を絞り合っている。
                    ・ 残念ながら、この場面でも日本の存在感は薄い。
これに関しては、既に別のところでまとめてあるので、関心のある方は以下をごらん頂きたい。
東洋経済オンライン:「リスクをとらないという“リスク”」
http://www.toyokeizai.net/online/magazine/story03/index.php?kiji_no=16