新聞の没落
Aline van Duyn,”Newspaper circulation down as readers turn to internet”
FT, May.8,2006
・FTによると、アメリカの新聞販売部数は過去半年で2.5%減少したそうだ。アメリカの日刊紙770紙の合計では、販売部数は4540万部となり、これは昨年の4660万部より120万部の減少となった。
・その原因は、販売部数を正確に申告するようになったこともあるが、主たる理由は、人々がウェブからニュースを取るようになったことだという。
・FTによれば、オンライン新聞の読者は、アメリカですでに5600万人を数えるという。もちろん紙の新聞の読者とオンラインの読者は重なっているから、単純な比較はできないが、それにしてもアメリカで、オンライン読者が紙の読者を上回ったという数字は衝撃的だ。
・日本の場合も同じことが生じているようだ。とくに若い層の新聞離れは深刻である。知り合いの若夫婦で新聞を取っている人の数は、そうでない人の数を下回っている。
・また取っている人の中には、「ただでくれるからとっている」という場合もあるようだ。これは販売店が、成績を上げるために引き受けた部数を利用して行っているサービスの結果かもしれない。
・たしかに一般紙の魅力は薄れてきている。最新の情報が必要な、株式欄も天気予報も新聞に頼る必要はなくなっている。他方で、「読者が新鮮な考え方を教えられるような記事」は少ない。
・現在の記事は、新聞独自の取材や観点に基づくものが少なく、多くは官庁や企業のニュースリリースを展開しただけのものが多いようだ。こうなると、一般紙ならどれでもよいわけで、我が家では6ヶ月ごとに契約更新して、2紙を交代で取っている。こうするとビールや洗濯石鹸がもらえるからだ。
・新鮮なニュースや情報提供はウェブに取られ、独自な取材や分析のあまり目に付かない日本の一般紙が、アメリカの新聞と同じ道をたどる可能性は高いのではないか。
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