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中国の元切り上げの効果
Companies see little impact from costlier Yuan.
WSJ, July 22,2005
(要旨)
・中国は元を2.1%切り上げた。多くの企業は、この切り上げ幅では、あまり経済的インパクトは大きくないと見ている。
・GMはこの動きは、円高を導くものとして、歓迎している。
・ウォルマートは2004年に中国から180億ドルを購入した(販売費用の8%)が、この動きは読み込み済みであり、とくに驚かないとしている。
・日本の当局は、元高が円高を誘導することは容認できないと述べた。
・中国の石油需要は短期的にはこれによって増加するだろう。
これは元ベースでの原油やスト、中国当局が石油製品の販売価格上限を引き上げたためである。
・これまでは、原料高と製品安に悩まされていた、中国の製油所は生産増に踏み切り、国内供給が拡大するだろう。
・ボーイングやインテルはドルベースで販売しているため、影響は現在のところ特にないとしている。
・自動車に関していえば、ホンダは中国からヨーロッパに輸出しているが、すでにこうした変化は読み込み済みとしている。
・鉄鋼メーカーは、これが今後の元高(25-40%)程度につながることを期待している。
(解題)
・中国の元高はわずかな幅であったが、元の変動レートへの第一歩と見ることができよう。
・湘南エコノメトリクスは、すでに元高の経済的インパクトのシミュレーション結果を発表している。
ここでは2006年の元レートを7.8元/ドルとして計算し、中国の成長率は2006年で5.9%と見ている。
日本の場合、まず円高にフレ(2006年で95円/ドル、ついで円安に戻ることが想定されている)。
そして日本の成長率はここ数年1%台にとどまることになるだろう。
・中国の成長率が低めに計算されているのは、やや驚きかもしれないが、これはここ数年の高成長の反動と見るべきだろう。
こうした例は過去にもあり、たとえば中国の1989年の成長率は4.1%であったが、これは前年の成長率が11%を超えたこと、また天安門事件が起こった ためである。
・いずれにせよ、今回の元切り上げは、これから中国が経済大国になるにつれ、元が他の通貨に対して、切り上がっていく一歩と見ることができよう。
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