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ヘッジファンドの問題
 How to make $600 million? Get $1.3billion
By D.Reilly WSJ May 23,2005
(要旨)
・2003年はじめにベイリーとコーツはヘッジファンドのペリーキャピタルを辞めて、ファンドをロンドンで立ち上げた。そして2年で13億ドルを集めた。
・この13億ドルは数週間前に約半分の6.35億ドルに目減りした。
・今年になってこのファンドは20%以上のロスを出したため、投資家は資金を引き上げ、ファンドは、投資資金を借り入れに頼っていたために、その返済のために資産の売却をせざるを得なかった。
・ファンドが借り入れに頼ったり、レバレッジをしていると、損害は相乗的に拡大する。
・これは現在のヘッジファンドに付きまとう問題点を示している。つまり同様な戦略をとっていたファンドは同じ時期に、自らのポートフォリオを解約せざるを得なくなるのだ。
・このファンドは、市場価格が企業価値を下回っている企業の買占めを基本戦略としていた。2003年前半には、そのリターンは年率20%となり、これが資金をひきつけた。
・2005年初期にアメリカでの投資が失敗し、15-35%のロスを出した。しかもレバレッジを利かせていたため、損害はその2.5倍に達した。
・顧客は返金を求めるようになった。これがさらに売りを加速させた。
・このファンドが購入していたのは、アメリカではゲートウェー(株式の4.4%を保有)などである。購入時の株価は6ドルだったが、本年3月末には3ドルに下落した。


(解題)
・ヘッジファンドをめぐる不安は、最近の株式市場低迷のひとつの原因だろう。
・上の例は、その不安がまったく根拠がないわけではないことを示している。
・しかしこのファンドの戦略はお粗末としか言いようが無い。少し事情を知っている投資家だったら、ゲートウェーの株を買うことはまず無いだろう。
・日本でも、ファンドがブームとなり、ファンドの所有している株の内容などが、よく報道されている。しかしたえず10%以上のリターンを出し続けることは、かなり大変である。またなかには上のような、ファンドもあるので、引っかからないことが肝心である。
・またひとつの問題はこうしたファンドに対する規制がゆるいことなので、それにどう縛りをかけるかも課題であろう。