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グリーンスパン議長:エネルギー需給問題を語る。
2005年4月5日、全米石油化学・精製業協会での講演より。
(要旨)
・ ここのところ石油と天然ガス市場は、しばらく経験しなかった厳しい状況に見舞われている。
・ これは特に石油で著しい。
・ 需要の短期弾力性は小さいので、価格上昇による需要減少は緩やかにしか生じていない。
・ 天然ガスは季節調整済み価格で見ると、昨年10月の水準までは戻していないが、2004年末水準よりは高くなっている。米国への供給が延びなかったことに加えて、民生と電力での需要が伸びたためだ。
・ 長期的将来のことは、推測でしかないが、過去の経験からすれば、こうしたエネルギー価格の高騰は、結局エネルギー需要のGDP離れをもたらすだろう。
・ 石油需要に関して、鍵となるのはガソリンを消費する2億台に及ぶ米国の乗用車だ。その消費は世界石油生産の11%を占める。
・ 供給面では、地政学的な不確実性が高い。このため、供給拡大への外国投資が行われにくい。
・ おそらく当面は、石油と天然ガスは石炭、原子力、再生可能エネルギーのようなエネルギー源との代替が進行するだろう。また省エネも重要な役割を果たすだろう。いずれにせよ効率的なエネルギー市場の維持が不可欠である。
(解題)
・ このグリースパン議長の講演は日本の新聞でも引用されていたが、「アメリカ経済への影響が深刻だ」というニュアンスが強かったように覚えている。
・ しかし原文を読めば分かるように、エネルギー情勢に関して至極もっともなことしかいっていない。
・ 要は、長期的にはこうしたエネルギー価格高騰が、エネルギー需要のGDP離れをもたらすということだ。
・ これは日本においても、1970年代に生じた2度にわたる石油危機のその後をみれば、うなずけることである。
・ ただし問題は2つ残されている。第1はヘッジファンドなどの参入によりエネルギー価格のボラティリティが上昇したこと、第2はエネルギーの高価格化が途上国の発展を阻害する可能性のあることである。
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