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2004年に起こること:FT予測から

"US re-elects Bush, N.Korea stays unclear"
FT, Dec. 30,2003

FT紙が2004年に起こることに、簡単な注釈を加えているので、興味のあるところだけ、抜いてみよう。

*ブッシュの再選可能性
 まずそうなるだろう。ただしイラクの治安が完全に崩壊すれば、答えは変わってこよう。


*株価の推移
鍵となるアメリカの株価はすでに過大評価されている。財政・金融政策がゆるいままで進むと、さらにこの過大評価は進むだろう。いつか家計が貯蓄を増やす、財政の引き締めを余儀なくさせる(経常赤字の拡大などによって)と、株価は下落するだろう。これが2004年中に起こるのか、それとも2005年になるのかは、分からない。


*FRBは金利を引き上げるか
おそらく2004年中は現在の水準を保つだろう。せいぜい0.5%の引き上げだろう。成長率が3%代半ばを越えても、まだGDPギャップがあるので、当面インフレが生じるとは思えない。


*日本の回復は続くか
続くだろう。これは米国と中国の好況に支えられて、輸出が伸びることによる。ただし財務省や日銀が早すぎる引き締め(室田注:これには増税も含まれる)を行えば、このシナリオは崩れる。


*中国の人民元は切り上げられるか
将来はありえても、2004年中には無い。確かにアメリカへの輸出は米中摩擦を引き起こしているが、ブッシュ政権はテロの押さえ込みに中国の協力を必要としており、元の切り上げを強制することはないだろう。


*ドイツの3大銀行はそのままで残るか
基盤の脆弱化にもかかわらず、合併対象になることは無いだろう。その理由は、@お互いに合併しても、より規模の大きなより弱い銀行ができるだけ、A外銀にとっても魅力が無い、Bドイツの金融システムが貧弱なため、買収しようにも真の財政価値がわからない、Cドイツより他の国の方が成長可能性が高い、Dこれらの銀行の株価はすでに高すぎる。


(解題)
岡目八目というが、英国人は脇から物事をみて、鋭い指摘をするので知られている。日本経済については、外国ではこのように見られているようだ。ということはまだ国内の株価上昇は可能性があるということだろうか。ただし橋本政権のときにもあったように、また増税などで、景気の腰を折ることも十分考えられる。一番面白いのはドイツの民間銀行に対するコメントで、これはドイツを日本に置き換えれば、まさに日本の銀行に当てはまるコメントだろう。